長男「母ちゃん、腹減ったー、おやつ!」
・・初めて読む人のために言うが、長男(中2)は軽度のアスペルガー症候群である。幸い、よい療育を受け、限りなく普通に近づいた・・かは、わからないが、元気に普通学級に通っている。
私「夕ご飯前だけど、食べるの?」午後のおやつこれで2回目である。
長男「ご飯もおやつも食べられるから、何かちょうだい」
今日は雪かきもたくさん手伝ってくれたし、ま、いいか・・
冷蔵庫にお好み焼きがあったので、焼いて出した。そこへスキーから帰って来た二男(小6)が、「俺も食べる」という。二男にも焼いて出すと、すでにペロリと平らげた長男が、
「ユーくん、お前いらないよね!俺食う、俺食う」と二男にせまる。
二男「うっせー、お前食っただろ。手ぇ出すな!死ね、死ね」
・・・また始まった。長男は二男がかわいくて、ついちょっかいをかけるのだ。
思春期の二男はそれが嫌でたまらない様子。最後にはいつも「死ね」と兄を蹴り上げるかパンチする。それが耐えられなくて、やめなさい!と言ったり、仲裁しようとしたりする私。あぁ、小さい頃は、弟が兄にちょっかいをかけて(悪気はないが)嫌がられていたのに、まるきり逆になってしまった。
しばらくすると、またちょっかいが始まっている。『ガキの使いやあらへんで!』のビデオを見ていた長男が、
「ユーくん、サンシャイン池崎の真似して!真似して!」としつこく言っている。やばい、二男が爆発する、と思った私が場をなごませようと、
「イェーーーーーイ!」と恥をしのんで言ってみた。
すると何を思ったか、二男がお経のように
「空前絶後の超絶怒涛のピン芸人 笑いを愛し笑いに愛された男・・・」と言い始め、「・・そう全てをさらけだしたこの俺は サンシャイン池崎 イェーイ ジャスティス!」と最後まで言い切ったのである。
一瞬言葉を失った長男と私だったが、長男がまた空気を壊す言葉を言い放った。
「ユーくん、もっとしぼり出すように、ふりしぼって言わなきゃダメだよ!」・・・。
二男「・・・うるせー!ぜーたく言うな!死ね、死ね!」
あぁぁ、思春期の二男が百歩譲って言うこと聞いてくれたのに・・・だめだこりゃー。
それでも、一時に比べると、長男の二男に対するちょっかいは少し減ってきているのだが・・・二男はとても嫌がり怒っている。そして火に油を注ぐようなことを長男はまたいう。
「お前、そんなこと言うなら、来年卓球部に入るんだろー!しごいてやるからなー!」
二男「うるせー!母ちゃん母ちゃん言いやがって。そんなマザコン兄なんて認めねーからな。縁切ってやる!学校で声かけんなよ!」
はー。。いつまで続くのやら・・中学校が心配だ。。
ところで長男は、学校の友達に
「しゃべらなければ、イケメンだよね」と言われたそうだ。日ハムの大谷翔平選手に似ていると言われたという。(私はあまりそうは思わないが・・・)
『しゃべらなければ・・』がミソである。
この間、去年の夏に行った少年自然の家のキャンプの写真を長男がもらって来た。
参加者はほとんど小学生で、中学生は長男と友達の2人だけだったという。
写真の中の長男は、真剣に小学生の世話をしているような感じで、テントを張ったり、レクリェーションをしたり、ちゃんと真面目な顔をして活動していた。
うーん。いつもこんな風にしていれば、イケメンなのかな。。
でも、私の見ないところで頑張っている長男の姿が想像できて、うれしかった。少しずつだけど、頼もしくなって、成長しているんだなぁと思えた。
願わくば、家でも、もう少し成長した姿が見られますように・・・。(^_^;)
P.S. 長男よ、毎日の三行日記に「今日も疲れた」しか書かないのはやめろー! 先生も困ってるぞ💦