雨 ときどき晴れ☀

~鬱と発達障害とつきあう日々~

いつかは・・

 

 昨日のことである。うつで調子が悪かった。・・とはいっても、いつも通り朝ご飯を作ったり、子供たちを学校におくりだしたり、仕事にも行かねばならない。

 やっと最低限の家事をこなし、二男を送り、仕事までの間、バタンキューと横になった。

 ほどなくすると、家の電話がなった。やっとこさ出てみると二男からで、

「お母さん、今日お弁当だったよ。忘れてたよね」えーっ、弁当?忘れてた!

「わかった、ごめん、お昼までに届けるから」と言って受話器を置く。

 しまった。。でもこれから仕事だし、今から作れない・・ということでコンビニでおにぎり3個とスポーツゼリーを買い、学校に届けることにした。

 学校の正門前のインターホンを押し、

「お世話様です。6年2組、〇〇ユーマの母ですが、忘れ物を届けに伺いました」

「どうぞー!お入り下さい」

 ちなみに私は発達障害のグレーゾーンで、話すのは苦手、対人恐怖症もある。こんなセリフ、言うだけでも心臓バクバクである。

 ほっとして職員室に入り、お弁当を渡してもらうよう、頭を下げる。

 学校から出ると、担任外の先生が雪かきをしていた。

 あー、人がまたいる・・苦手だなぁ・・と思いつつ、顔は笑顔を作る。

「お疲れ様です! 大変ですね」とあいさつすると、

「大変です・・。でも雪止んでよかったねぇ」

「本当、ほっとしましたね!」と笑顔で頭を下げて別れた。よそから見れば、普通に挨拶しているように見えるだろうが、これでもいっぱいいっぱいの演技である。

 でも、対話は苦手でも、本当は嫌いではない。緊張して疲れるけど、お互い笑顔で話せた時はうれしい。そんなことを繰り返して、対人関係が良くなっていくと信じたいが・・なかなかトラウマとうつが邪魔して、前進しにくいのが現状である。だから薬の力も借りているのだが・・・。

 

 幸か不幸か、私は知り合いに『うつなんだ』と打ち明けても、

「そうは見えなかった」と言われることが多い。または、

「ユーマくんのママ、明るいから大丈夫だよ!!」と励まされる。

 本当に具合が悪い時は、人前に出ないし、出れたら出れたで、テンパっているから、逆に元気に見えるらしい。確かに頭はフル回転で、あとでどっと疲れるのがオチである。誰より、主人が私を「大丈夫だ」と思っている。でも、まぁ、余計な心配をかけるよりは、ずっといいのかもしれない。

 

 でも、いろいろ悩みはあるけど、良かったと思うのは、月並みながら、人の痛みが少しはわかるようになったことである。体のつらさも、心のつらさもひっくるめて。。

 人には必ず事情があり、そうなった原因が必ずある。そう思えるだけでも良かった。

 今は自分が苦しい、助けて、とばかり言っているけど、人を助けられる人に、いつかはなりたいと思う。