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~鬱と発達障害とつきあう日々~

長男の小3時代 2 みなみ公園編

 

 家の近くにある、みなみ公園は、大きな池付き(魚や、ザリガニが釣れる)、駄菓子屋付き、市営プール隣接の、小学生にとっては、とても遊びがいのある公園である。

 

 春のある日、私は子供たちを連れ、自転車で、遊び道具をしこたま背負って、みなみ公園へ出掛けた。

 遊び道具は昔からいろんなアイテムを持っていた。長男のためである。

 ザリガニ釣り道具、野球道具、大きめのボール(何にでも使える)、砂場道具、弓矢、バドミントン、フリスビー、縄跳び、けん玉、ベーゴマ、ジェンガまで、何でも持って行った。

 これを見て、遊びたい!とまず思ってくれればいいのだが。。

 

 まず手始めに、ネットの貼ってある場所で、バッティング遊びでもしようと、子供に新聞紙で作ったボールをたくさん投げて打たせていた。

 すると、他の子供達も寄ってきて、「ねえ、やらせて!」というので、順番に打たせてやった。

 聞くと、長男と同じ3年生がけっこう多いことが分かった。いいぞ、これから、いい遊び友達になれるかも・・。

 

 これが、我が家の、人のいる公園デビューとなった。

 

 小学3年生は、微妙な年ごろである。親から離れて遊びたいような、でもまだ手がかかるような。本当は、誰かにまだ見ていて欲しいような。  

 ガキ大将のいない現代では、子供のケンカも上手く仲裁する人もいない。

 彼らも、ゲーム中心の遊びで、まだ交友関係が下手であった。親は忙しかったり、あまり子供に構わない家が多かった。

 公園デビューして彼らに接したお陰で、私は、現代の子育てのいろんなことを考えさせられることになる。

 

 日も暮れて来たころ、彼らは、私の前に立ち、まっすぐな目をしてこう言った。

「ねえ、明日も遊べる?」はー、そうだね、いいよ。遊ぼう。

 長男ではなく、大人の私に言ったところが、複雑ではあるが・・

 長男も次男も、まんざらでもなく、楽しんでいたから、良しとしよう。

 

 

 ちなみに、みなみ公園で一番楽しそうだった遊びは、花火と、リレーと、引きずりおろし遊びである。リレーは、大きな池の周りを一人1周して、大人数でやってとても盛り上がった。

 引きずりおろし遊びは、池のまわりの坂のところで、みんなで、とにかくお互いを引きずりおろす。延々とやっていて、服が草だらけになるが、楽しかった。

 花火は、大人の私が一番命がけでやらせた遊びで、打ち上げや手持ち、ネズミ花火など、たくさん買い込んでやった。火をつけたいという子には、監視の上やらせた。バケツ二つに水をたっぷり入れて、万が一のために備えた。

 ネズミ花火がパンパン!と鳴るのに合わせて、みんなでこけていた。花火が夢のように見えた。

 

 意外に、屋外でやるジェンガも盛り上がった。いろんな子たちが、遊びにきてくれた。外で遊ぶのって、やっぱりいいなぁ。

 

 みんな楽しくて、帰りたがらない子が多かった。でも、ちゃんと家に無事帰すのが私の役目でもあった。

 よく、お母さんたちから、遊んでもらって助かる、ありがとう、私にはとてもつきあえない・・とよくお礼を言われて、子供を任せてもらって、嬉しかった。

 

 公園だけでなく、我が家にも、たくさんの子が入り浸るようになるのに、時間はかからなかった。

        

 続きは、またの機会に書きます。 

 

 読んで下さって、ありがとうございました。                    

 

 

 

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↑ 当時通っていた、野球教室に行こうと思ったら、みんな帰りたがらず、仕方なく子供6人連れて行き、見学・体験させてもらった。 いいスイングをしているのは、後に長男と同じスポ少野球部に入団する、タクトくんである。