もう、遠くに行ってしまった人だけど、時々私を助けてくれる。
昨日も夢に出て来た。
「なんだ、お前、幸せなくせに、泣いてんのか」
私は泣き笑いする。
「あなたのことなんか、もう忘れてたわ。!」
あなたがいないから、寂しかったんだ。
聞きたかった声。やさしい目。
夢の中では、目を閉じても怖くない。
あなたは、いつも、自分の思い通りにしない人。
相手のことばかり気にかける。
やさしく私の「好き」を口にする。
私は困惑して、いたたまれなくなる。
泣きそうになって軽くにらむ。
睨んだつもりが、見つめてしまった。
あなたは、いつも、自分の思い通りにする人。
ようやく一つになってくれる。
好き。
絶対言わないけど、大好き。