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雨 ときどき晴れ☀

~鬱と発達障害とつきあう日々~

二つの愛

 

 

 何年か、ぶりに主人とそういうことがあった。

 正確に言うと、少し前にもあったのだが、私が泣いてしまったのでやめになったのだ。泣くまいとするのに、涙が出てしまった。

 そういうことか過去にも何回かあった。

 そのたびに、謝った。

 主人とは、もう家族だ。家族(近親者)とすることは、私には抵抗がある。

 無理やりされれば、トラウマを思い出す。

 

 それに、悪いことに、トラウマのあったころ、膨らんできた胸を、父親にふざけて揉まれたことがあった。父が酔っていた時のことだ。一瞬、父を殺すか、自分が死にたいと思うほど嫌だった。

 近親者との嫌悪感は、そういうことがあって余計強くなった。

 

 でも、今回は、主人が最後までことを運んだ。私も応えた。相手に悪いと思ったから。しかし終わってから主人はこう言った。

 

・・・なんだよ、なんか俺レイプしてるみたいじゃん・・。

・・・そんなことないでしょ。。 ・・いいながら、その言葉にギクっとする。

・・・だって、体が逃げてんじゃん。泣いてるし。俺お前のこと無理矢理てか、いじめてるみたいじゃんか・・。

・・・泣いてないってば。 無理に笑顔を作ろうとする。

 

 昔そういうことがあったなんて言えない。知られたくない。家庭が壊れる気がする。

 そんなことないってわかってても、なかったことに、したいのだ。できれば普通にしていたいのだ。

 

 主人とはできればしたくない。こんな思いを。でも、普通に応えなきゃいけないんだろう・・。

 主人だから言えないことがある。

 許してほしい。  

 

 

 数日後、シャワー室で、昔の上司を思って、自分で慰めた。一度だけ抱かれた時のことを思い出す。

 ずるいと思うけど、その人を想って、時々こうしたくてたまらなくなる。

 夢みたいな時間だった。

 怖がってた私を、やさしく解き放ってくれた。

 二度目は、激しく愛してくれた。男ってこうなんだなって圧倒された。

 でも、幸せだった。

 

 高い所に行きながら、私はやっぱり泣いてしまう。でも、悲しい涙じゃない。 

 ああ、生きてるって思う。

 思い出をくれたその人に感謝している。

 私の中で、あの日のまま、永遠に。

 あの人がいない代償に、綺麗な思い出だけが残っている。