二男が、夜
「明日、学校で『夏休みの宿題の進み具合調べ』があるから勉強する」
といって、遅ればせながら勉強を始めた。
夜中までかかってやっている。やれやれ、普段ゲームばかりしてるから。
「今度から毎日ちゃんと勉強しようね」
と言ったら、素直にうなずいていた。
夕飯後、薬を飲むのを忘れて、さっき飲んでいたら、二男に見つかって、
「その薬なあに?」というので、もう良くなってきてるし、隠さなくてもいいかな?と思い、
「うつ病の薬だよ。でもちゃんと飲めば、こんなふうに普通に働けるようにもなるんだよ」と言ったら、
「お母さん、うつ病・・?」
一瞬間があったが、
「お母さんがんばってる」
という。
感動を押し殺し、
「二男も脚腰が痛いのに、よく部活がんばってるよね」
「何があっても、ちゃんと病院に行って、周囲の理解があれば、人間なんとかなるもんだよ」
そう言うと、うなずいていた。
「なんとかなる」
それは、自分自身に言い聞かせていることであった。
これから、もっと悲しいこと苦しいこともあるだろう。
そんなときも、乗り越えられますように。