雨 ときどき晴れ☀

~鬱と発達障害とつきあう日々~

あの時捨てたもの

 

 小5の時に、大変ショックなことが私の身に起きた。

 今でも、思い出したくない、自然と頭がそのことを考えるのを回避する。

 自分のことが、嫌になった。とでも言うのだろうか。

 その時、何かがすっぽり抜け落ちた気もする。

 それが何かは、はっきりしないし、考えたくない。

 そのときのの自分を捨てたいと思った。

 なぜか、立派すぎる名前が、自分にはとても合わないと思った・・

 人から、ちょうど良い字画の名前を教えてもらい、それをお守りにした。

 そうすると、別人になったようで、気持ちが軽くなるのだ。

 今でも、使えるところには、それを使う。

 一度、私は、自分の中で、名前を捨てた。

 嫌な思い出とともに。

 そんな思いと裏腹に、周りからは、親しみを込め、本名をもじったあだ名で呼ばれていた。

 本当は、とまどっていた。

 

 今でも、本名は、私には重すぎる。

 でも、大事な人には、それを使う。

 そうするしかないから。

 最近は、少し、受け入れられているのかもしれないと感じる。

 名前も、あのときの自分も。

 善き人たちの、おかげで。

 

 

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