雨 ときどき晴れ☀

~鬱と発達障害とつきあう日々~

幻みたい

 

 夕方仕事から帰り、軽くコーヒーを飲みながらコタツへ入った。

 二男もコタツで横になり、動画などを見て楽しんでいる様子。

 長男は部活で遅くなる。こうして二男と2人でいると、長男が幼稚園に行っていた頃のことを思い出す。

 アスペルガーでかんしゃくの強かった長男が幼稚園に行ってしまうと、どっと疲れが出て、家でむさぼるように眠っていた。二男はおとなしく傍で遊んでいたように思う。

 長男は帰って来たら来たで、園にいたことのストレスで、かんしゃくが始まるので、家の前に帰りの園バスが停まるのが見えるのが、毎日ちょっとした恐怖だった。

 

 雨だろうが雪だろうが、外にいる時は機嫌がいいので、園バスから降りるとすぐ園服を脱がせて車に乗せ、遠くの大きい公園をはしごした。公園で野生児のように走ったり、水遊びに没頭したり、さんざん遊んで疲れさせ、車に乗せて山道を走る。山道を走るとよく昼寝をしてくれた。(昼寝をしないと家で夜までかんしゃくが続く) 寝たところで車を停め、私もまたひたすら寝た。どちらが先に倒れて寝るか、競争しているようだった。

 一度私が勝負に負け、先に運転中に寝てしまったことがあった。風邪薬を飲んでいてぼーっとしていたせいで、うとうとしたと思った途端、山道の側溝にはまってJ〇Fに助けを求めた。道の反対側に落ちて山からころがり落ちなくて良かったと思ったらぞっとした。危なかった。

 実際、子供と一緒の時に交通事故にも一度あった(起こした)ことがあり、危険な目には結構あっている。神様かご先祖様が奇跡的に助けてくれているとしか思えない。

 

 こんな振り回され、地獄のような毎日・・と思っていた。(思う暇もなかった)が、不思議と今から思うと、幻みたいで、必死で、輝いていたようにも見える。いや、それはやっぱりきれい事かな。今がいいから、そう思えるのだ。

 幸い長男は優しく明るい子へ変身した。もともとその要素はあったのだろう。

 不安なこと、怖いことがきっといっぱいあったんだよね。

 今は帰ってくるのが何となく待ち遠しい。「母ちゃん、腹へった!」

 さて、今日は何を食べさせようかな・・・!