今日は休日。遅めの朝食を食べようとしていた時のこと。
二男(当時小1)が「お母さん、牛乳ちょうだい!」と言った。すると間髪を入れず
「おっぱいちょーだい!!」と聞き覚えのある声がした。
いささか凍りついて振り向くと、やっぱり・・リョウである。私を見てへへーと笑っている。
「リョウくん、ちょっと、遊びに来るの、早いんじゃないの?!」まだ8時である。そう言っても、ニコニコして、
「お、うまそう、これ食べていい?」きゅうりの浅漬けをぱくぱく食べる。
あぁ、これから朝シャワーしようと思ってたのに、、なぜ朝の8時に人ん家に来れるんだ、君は。
「諒太郎(長男)と遊びたいから来た」 へ? あっそう。よかった!
うれしいこと言ってくれるね。
「じゃあさ、朝ご飯食べるから待ってて」結局お腹の空いていたであろうリョウくんにも、冷凍うどんをゆでて食べさせてあげた。
二人は、サッカーボールで外で遊び始めた。
リョウくんは、東日本大震災で、家とおじいちゃんを津波で流され、一家8人で山形に避難してきた子である。
私と同じ出身地だったので、余計に同情してしまってる部分があった。
しかも、幼い双子の3歳の弟がいて、お母さんはそちらの世話に忙しいらしい。
寂しくてうちに来るのかもしれない。リョウくんのお母さんも「何を言っても聞かずに家を飛び出して行くんです。すみません・・」と言っていたっけ。
家が留守をしていて、帰って来ると、家の前の道路にリョウくんが寝転がって(!)、待っていることもあった。
何かと、エッチな言葉を使ったり、大事なところを見せて驚かそうとしたり(小っちゃくて驚かなかったけど)私を困らそうとばかりしていた。
でも、なぜか憎めない子だった。
それから、コーくんという子がいた。
お母さんが仕事で忙しくて、夜遅いので、なかなか帰りたがらない子だった。
一番私になついていて、いつも公園でブランコに乗っては、「押して!」疲れたから「おんぶして!」お腹がすいては「おにぎり作って!」自転車に乗れば、「後ろにのっけて!」とせがむ子だった。
口では、「ワガママ言うんじゃねー!」と文句を言いながら、基本的に、何でもわがままは聞いてやった。
悪いことは、信頼関係が出来てから叱ろうと思っていたから。
でも、大したわがままはなかった・・と私は思う。
みんな、家ではたくさん叱られてるみたいだった。だから、家では、少しのびのびさせてもいいかな、と思っていた。
もちろん、いじめや、万引きや、ウソをつくのとかは、許さないけど。
なかなか、遅くなっても帰りたがらない子には、「お願いです、帰って下さい、この通り~」と二男といっしょに頭を下げるのだが、帰らなかったなぁ。
天然バカ家族といて、何が良かったんだろう? お腹減ってたからかなぁ。。
家には、盤ゲームや将棋などがたくさんあったし、カードゲームが流行っていたり、DSで遊んだり、おやつを食べたり、時間はあっという間に過ぎて行ったらしい。
長男も二男も留守の時も、何人かで遊びに来て、お菓子と部屋だけ提供したこともあったなぁ。
そして、カードゲームやDSをしているのを、見ていただけのうちの子供も、みんなと同じようにDSを買うことになった。野生児も、人と交われば、ゲームの一つも買ってやらなければならない。カードゲームのカードも買って、私がやり方を覚えて、長男に教えた。
それでも、負けるのが怖かったのか、スピードについていけなかったのか、みんなと一緒にやることはなかった。
二男は二男で、DSのとりことなって、私を慌てさせた。
いろいろ、子育ても、番狂わせがあるものである。
なんにしても、いろんな子たちと、一緒に遊び、(見てるだけでもいい)一緒におやつや、ご飯を食べたり、人に慣れさせ、たくさん思い出を作ってやりたかった。
私がいれば、そうそういじめられることもないしね。
でも、みんな根はいい子だった。
いつの間にか情がうつってしまった・・かな?
この先は、またの機会に書きます。
読んで下さって、ありがとうございました!
私になついていたコーくん(奥)チビで可愛かった。
カードゲームはカードの取り合いなど、トラブルもあった。諫めるのが大変でした。