雨 ときどき晴れ☀

~鬱と発達障害とつきあう日々~

救世主なるか

 

 仕事が上手くいっていない。あまり食べられず、眠れず苦しいここ何週間だった。

 無理矢理時間を作り、ストレス発散に趣味に走ったこともあった。考えたくなくなって、そんなことしてる暇はないのに、車であてもなく遠出したこともあった。

 配達の仕事が希望だったが、どうしても地理を覚え切れない。時間も期限をとっくに過ぎた。これ以上、会社に迷惑をかけられない。努力にも限界を感じ、部署替えを申し出た。幸いなことに会社はそれを受け入れてくれ、配達の仕事と、調理師の仕事を半々の部署にしてくれた。

 大変だが、調理は昔取った杵柄なので、うつさえ酷くなく頑張ればなんとかなるだろう。配達の方は今度こそ、半分に量が減ったのだから覚えたいものである。しかし、自信はない。0%とは言わないものの、不完全なメモと目だけで覚えられる確率は、限りなく少ないと言っていいだろう。

 所々は教えてもらえても、完全に私の記憶力を助けてくれる人はいない。私の地理に関する記憶力と方向感覚は、絶望するほどない。どうしよう。

 しかし、今日、前々から探していた、スマホのアプリを見つけることができた。アンドロイド版の、走行軌跡記録アプリである。しかし英語版。しかたないか。これを明日セットしてみよう。うまくいけば、これで地図が描けて、ようやく練習らしい練習ができるかもしれない。練習ならいくらでもする。それで繰り返し頭に叩き込むしかない。

 

 しかし、今回こんなに地理が弱いことを知った私は、今更それを克服しようともがいている。克服は無理かもしれないが、形を変えて出来るようにしようとしている。バカだなぁ。昔からやりたいことに限って、能力がなかったことを思い出す。

 ちなみに、このことを友人に話すと、その人は、人の誕生日とか記念日を限りなく覚えられないという。そのことで、いい加減な人だと言われるのが嫌だという。そして、人の名前も、たいてい1文字は間違えるそうだ。(『松田』を『松本』と言ったり)人の顔を覚えられなくてサービス業を諦めたり、切実に悩んでいる人もいる。人の能力とは様々である。

 コンプレックスの塊のような人生だけど、苦手がある分、得意なことも少しはあると信じたい。絶望しても、抜け道を見つけ最後までがんばりたい。