雨 ときどき晴れ☀

~鬱と発達障害とつきあう日々~

Rさんのこと 3 要推敲なので読まなくていいです(^_^;)

 

rtaroyma.hatenablog.com

 

 

 Rさんの、子供たちと会おうと思ったのは、Rさんが欲しかったからである。

 結婚できなければ、それでもいい。でも、彼女の心が欲しかった。俺のことをいつも気にして欲しかった。ずっと。

 Rさんから大事な子供さんたちを切り離すことは、できない。子供さんのことも、知っていたいし、できれば、彼らに感じよく思われたい、好かれたい。

 2人とも、まだ思春期盛りの中学生だ。

 これは・・難しいな。。

 でも、Rさんから聞く2人の息子さんは、世間でいう中学生とは少しかけ離れていた。

 育てにくかったという長男君は、反抗期などとっくにすぎたという。今はちょっと人見知りだが、家ではとても明るい子だという。次男くんも短かった反抗期を少し前に終え、今ではとても思いやりのある、優しい子らしい。

 これは、「お母さんを奪って、家庭を壊そうとしている男」とさえ思われなければ・・。ただの、優しい、いいお兄さんとでも思ってもらえれば、いい関係になれないこともないんじゃないか・・

 いや、子供は敏感だから、俺とRさんの関係を敏感に察知するかもしれないな。

 Rさん、子供の前で、俺とイチャイチャしたりするのかな?

 全然想像がつかない。

 

 「どうしたの?」

 ずっと黙って抱きしめている俺を、不安そうに見上げるRさん。

 「いや・・」笑って、安心させようとした。でも、本当のこと言った方がいいな。

 「いつか、いつでもいいんだけど、息子さんたちにも会いたいな」

 「どうして?」

 「君の大事な子供さんでしょ」

 「・・・」

 「会ってみたいな、なんか、会って何するとか、見当もつかないんだけど。今、そう思ったんだ」

 「・・・」

 「できれば、面白いお兄さんとか、思われて、好かれたいけどなー」

 Rさんは、じっと俺を見つめていた。

 「どうしたの?」

 今度は俺が聞く。

 「ううん。でも、なんだか、うれしい」

 Rさんが、ふいに目を閉じて俺にキスした。一瞬のことだった。恥ずかしそうにうつむく彼女。あれ?俺、喜ばすようなこと言ったかな?と思いながら、歓喜に胸が熱くなってしまった。彼女からなんて・・・

 これは・・もう一回だ!応えないと!!

 今度は俺から何度もキスした。

 彼女も俺を求めてくれるのがわかった。そりゃもう、嬉しいに決まってる!

 

 もう一度「いい?」と確認した。目がうるっている。

 あとは、やさしくだけど、でも思い切り!

 Rさん・・いちいち感動してるさ。

 この瞬間を忘れたくなくて、見つめ合った。

 俺のこと好きなのかな?ずっとわからなかった。

 でも、この責任感は、何か、感じるものがあるからだ。

 浮かれてばかりじゃだめだな・・俺もっと頑張ろう!

 思いもしなかった感情が湧き上がってきた。

 それは、初めての感情でもあるようで、中学時代にでも戻ったような、懐かしい思いを自分に思い起こさせた。

 

                           つづく

 

 

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