「西の魔女が死んだ」
年末のこと。
彼と映画を観た。
とはいっても、彼は北海道、私は山形に住んでいる。
同じDVDを借りて、同時刻に再生させて、一緒に観ている気持ちになるのである。
途中、メールで感想をいいあったりしながら。。
その日、たまたま私は、半額セールで5つほど、映画を借りていた。
そのことを彼に話したら、同じDVDを捜して、借りてくれて、その中から選んで一緒に観ようと言ってくれた。
ちなみに、私が借りてきた映画は
「おと・な・り」
「百瀬、こっちを向いて」
「西の魔女が死んだ」
・・もう一つ、タイトルは忘れたが、佐藤健出演のものだったと思う。
「おと・な・り」は彼が借りられなかったと言ったため、一人で観たけど、岡田准一と麻生久美子主演で、少し中だるみはあったが、なかなか素敵なラブストーリーだった。
そして、彼が最終的に選んだのは、「西の魔女が死んだ」。
私が「あとで一人で観ようかな?」と思っていた作品だった。
彼はこういうファンタジックな作品も好きだと言って、それで一緒に観ることになった。
冒頭から、風景や家屋の美しさに心を奪われて、メールで
「すてきだね」と言い合った。
ストーリーは不登校になった女子中学生が、おばあさんの家で過ごす日々を描いたものだったけれど、その生活のひとつひとつが素敵で、私は癒された。
おばあさんのゆったりとした、静かな会話も、話す中身も素敵なものだった。
ラストがどうなるのかは割愛するけれど、彼も私も、感動して、お互いあったかい気持ちになっていた。
涙もろいという彼も、少しうるうる・プルプルしていたようだ。(*´ω`*)
この作品を選んでくれた彼に感謝して、一緒に観れて良かったな、と嬉しい気持ちになった。
彼とはそのあと、電話かメールを使って、やさしい気持ちで抱き合った・・と思う。
電話越しのキス。
メールでのセックス。
想像つかないかもしれないけど、確かに彼の存在を愛おしく、思っている。
話すたびに、接するたびに、好きになっていく。
また、彼の感受性や、優しさにふれて、好きになっていくと思う。
そう感じた、冬の、あたたかい一日だった。