うつで、対人恐怖症のはずでした。
でも、私、今はちょっとずつ変わっています!
だって、今日、私は自分でも信じられないことをしたのですから。
ふふ。。
私は、昼間、給食やお弁当の配達の仕事をしています。
そのお馴染みのお客様で、いつも一言二言あいさつしてくれる、優しそうで素敵な男性がいたので、いつも「お友達になりたいな」と漠然と思っていたのです。
今日、なぜか、行動に出ようと思い立ちました。
そう、電話番号を聞いて、メル友になろうと思ったのです!
なんだ、なんだ?! この積極性!!
この積極性が、ウン十年前にあったらねぇ。。。なんて。
とりあえずそう決めたら、どきどきワクワク、どうやって電話番号を聞き出そう?あれこれ思案をめぐらしました。脳からアドレナリンが出まくりです。
結局、素直に「お友達みたいな感じで、よかったら、メル友になっていただけませんか?」的なことを言おうと思いました。
仕事の合間に言うのですから、ちょっと罪悪感があるし、まず、断られたらどうしよう?その時は明るく、「すみませんでした、忘れて下さい」と言おう、と考えました。
そうじゃないと、今後お弁当を届けるのが、気まずくなりますから。
「ただのお友達」になろうとするにしても、人にあらたまってお願いしたり、電話番号を聞くのは初めてです。ちょっとした初めての、告白気分でした。
(ナンパするときって、こんな気持ちなのかな?)
ちょっとだけそう思いました。
どんな言葉を選ぶか、どんな雰囲気でお願いするか、成功するには、自分のよいプレゼンにかかっています。
場所は某ガソリンスタンド。彼はここで働いています。年齢も、結婚しているのかもわかりません。
配達3件目。今日もいっぱいいっぱい配達があります。手短に事を運ばなければなりません。あまり浮かれて、仕事にミスをしたり、事故を起こさないように、冷静に。。
彼はOさん。Oさんは、運よく、外で接客していなくて、事務所の中にいました。
チャンス!これなら、少しお話できる!
私は「お世話様です、K給食です」と声をかけました。するとOさんは、いつものように、笑顔であいさつを返してくれました。そして、Oさんにお弁当を渡します。
渡しながら、
「すみません、お仕事の話じゃなくて、申し訳ないのですが。。」と私は切り出しました。
「あの、お電話番号とか聞いたら、ダメですよね・・?」
ちょっと考えてたのと違いましたが、自然にこんな言葉が出てきました。
Oさんは、あまりびっくりした様子でもなく、
「携帯の番号?」と聞き返しました。
「はい」
そういうと、Oさんは、だまってメモ紙に書いてくれました。
「お友達みたいな感じで。。」と言おうと思ったのですが、その時、他の従業員さんたちも、事務所にどやどやと入ってきたので、それきり話せなくなってしまいました。
それで、Oさんから、メモを受け取って、何事もなかったように
「ありがとうございました!」と言って、社車に戻りました。
・・・・。
いやったーーー!!
ウレシイ!!
ありがとうございます!
メモを見ると、書き殴ったような、大きな数字が並んでいます。
急いで、メモ紙を大事にたたんで、ズボンのポケットの奥の奥に入れました。
Oさんの優しさに感謝です。
よっしゃ!
頑張って、今日は時間内にぜったい終わらせるぞ。
エネルギー満タンです。
お仕事終わったら、さっそくお礼のショートメール送ろう。
そして、Oさんの、怒ったような、照れたような顔を思い出しながら、次の配達先に向かいました。
つづく