『さようなら』
とは言わないまでも、かなりそれらに対する熱が、始めた当初よりは下がっているように思う。
これも、みんな、ブログやカメラを始めた頃より、今、ずっとずっと、仕事やプライベートが充実しているからだと思う。
逆を言えば、悩みが深かったから、孤独だったから、苦しかったから、何か気がまぎれることをしようと、ブログを書き、写真を撮った。
熱しやすく、冷めやすい性格ではあるせいか、私はすぐにブログや写真に夢中になった。
死にたいと思う時間が少し減り、熱中できた。
本当にカメラが好き、という人とは、違ったかもしれないが、一年、二年くらい、花や滝の写真を撮ってみたり、体力がないにしても、頑張って山に登ってみたり、した。
カメラを持つと、今まで興味のなかった被写体が、不思議と輝いて見えたものだ。
知らない花の名。
いくつか覚え、心が癒された。
ブログも、鬱や発達障害の話をメインにいろいろ吐き出した。
写真を撮るようになってからは、そちらもたくさん掲載させてもらった。
すると、親切な読者の人が、スターをつけて下さったり、コメントを寄せて下さり、とても励みになった。
自分としては、アスペルガーの長男の子育てについて、ブログに整理できたことが、一番よかったと思っている。
今は、カメラを持って撮りに行くことは、去年あたりに比べてめっきり少なくなった。
たぶん、もっと遠くに旅行に行くとか、見たことのないものを見に行くとか、そういう機会があったら、その気になるのかもしれない。
でも、カメラを始めた頃の、高いテンションは今はない。あのテンションだったからこそ、技術がなくても、そこそこ撮れたんだと思う。
とても、一年目の写真より、同じ被写体で、いいものは撮れない気がする。
さらに、実際は、カメラの機能を使いこなせていないし、お手入れもぞんざいで、カメラを大事にもできていない。はっきり言って、カメラを持つ身としては、失格である。そういう点でも、自己嫌悪というか、カメラを重く感じる。
現在の私は、うつもだいぶ良くなり、日常生活から逃げることも、少し減ってきた。
料理が楽しく感じられる。
掃除も、手をつけられるようになってきた。
それまで人まかせだったが、友人に教わって、自分の車のタイヤを替えたり、手入れをするようになってきた。
仕事も、少しは信頼されるようになったのか、かなりの量を任せられるようになってきた。
今は生活を、きちんとしていきたいと思っている。
そして、人といい関係を作っていきたい。
人生は、どこでどうなるかわからない。
与えられたものに挑戦して、少しはましなものに軌道修正していきたい。
それが自由だと思う。
読んでくださって、ありがとう。