雨 ときどき晴れ☀

~鬱と発達障害とつきあう日々~

不思議な彼女

 

 お弁当の配達で大病院に毎日営業に行っているが、そこで清掃をしている5歳くらい年上の女性と、仕事中に会うと、初めはあいさつ程度だったのが、今では短時間言葉を交わすようになった。

 仕事中なので、人気のない廊下などで、ほぼ仕事が終わった時に、少し話す程度であるが、彼女の家族のことや、前に勤務していた自衛隊での面白い話などもうかがった。

 家も電話番号も知らない、その程度なのだが、彼女はなぜか私を気に入って下さり、会うたびに「いつもニコニコ元気で大好きですよ」と、完全な私の営業スマイルを褒めて下さった。そして「話していて感じがいい、良い方です」と、キツネにつままれるようなことをおっしゃるのだった。

 ちょっと疲れている時は、どんなに繕っていても、その方にはすぐにわかってしまい、「美人さん、元気出して」と持ち上げて下さったり、ノロウイルスやら、売り上げを気にしてふと元気がなくなった時も、「背中が泣いてますよ、しっかりね」「コロナが終息したら、安くて美味しいお店に連れて行ってあげます」悩んでいる時も、「人間関係は、あまり深入りしないことですよ」などと、何も言わないのに悩んでいることを当てられたりもした。

 

 時々、「不思議な出会いだな」と思うようなことがあるが、きっと波長が合うとか、大きく言うと、魂が共鳴するとか、そういうことなんだろう。

 人付き合いに飢えていた頃は、人生の目標は、ともかく「親友」を見つけることだった。自信がなく不可能だと思っていたけども。

 今は、僅かだけど人に信頼されるとか、ここに自分がいても良いのだろうかという空気と幸せを感じることがある。

 やみくもに友達を作るんじゃない、一生懸命何かしていれば、仲間は見つかるものなのだろう。

 

 

 精神年齢が低いのだろう、「中2男子程度」といったら中2男子に怒られるかもしれないが、どうも年下の若者にアドバイスを受けたり、説教ではないけど、教えられたり、感心させられたりもする。ありがたいことである。

 日本の将来そんなに暗くない、と思う笑

 「なんでそんなにしっかりしているの」とか「子どもの時からそんなに落ち着いてるの?」とか若者に聞くと、そういうところからも、話が広がり、その人の理解につながる・・・気がするだけかな~

 

 

 

 さて、来月、会社を辞めることで、病院にも行かなくなり、彼女にも会えなくなる。

 きっともう、これといって連絡を取ったりもしないだろう。するのかな?

 でも、一生私の心に残る人。一つ一つ、出会いに感謝して。