お弁当屋さんに勤めている時、営業のUさんが、よく私のルート上で新規のお客さんを開拓して来てくれた。それはいいとして、いきなり朝出勤すると、
「田中さん、新規の方、説明するからちょっと来て」と言われることがあった。荷物を積んだり、戦場のような忙しい時間に、ちょっと聞きに行くと、とにかく前置きが長い。Uさんも時々目を閉じながら何かその概要からしゃべってる。
「うんうん、それで、あれはどれなんですか?」とさえぎって要点だけ聞こうとすると、気を悪くしたのか、ちょっと不機嫌になった。不機嫌だろうが早く必要な情報を言ってよ。
もうかなり年齢的に上の方だが、こっちもギリギリで動いていて配達が遅れたら困るので、場所と置き方、注文数その他聞き出し、プラスして商品を積んで車に飛び込む。
それでも、Uさんとはこまめに連絡を取ったり、無線や電話で質問したり、裏表なく接してきたので、上手くいっていた。お弁当の会社では、気持ちのいい人が多く、人間関係がとても良かった。
新聞店で苦手だった人。30代の女の人Oさんで、女性が少ないこともあり、仕事前の空き時間に話しかけた。話が弾んだかに見えたが、その子は最後に「長々とありがとうございました」と言ったのです。
次に会った時は、挨拶と仕事の連絡だけで、ほとんど話し掛けなかった。無視はしていない。私としてはOさんの気持ちに添ったつもりである。
すると、今度はOさんの視線ちらほら感じる。最後の後片付けの時に、私が動いていきそうな導線上に彼女はわざわざ出現しながら片付けている。
しょうがないので、2,3言雑談話しかけると安心したように去っていった。
ええねんけどね。ええねんけど・・
家庭環境とかも、いろいろあるしですね
なんだか、そんなことが最近多い気がするのですよ。いろんな場面で。
ええねんけど、で済ませればいいだけだから、こっちが受け流せばいいんだけど、
それでも、弁当屋のUさんにはっきり態度で言えたように、
はっきり言ってみたいーー
こっちが何とも思わないと思ってるの?
それって失礼じゃないの?
でも、言ったらきっと終わりなのよ
だから言わない
心の中で「どんだけ~!」
と言って果てる。