雨 ときどき晴れ☀

~鬱と発達障害とつきあう日々~

モヤモヤだったこと (勘違いモテ期2)

 

 少し前から、ずっと、眠いのに眠れないなど、ちょっとしたストレスを感じていた。

 入社して1年あまりのTさんのことだ。

 

 私が、一回目の配達を終えて、営業所に一旦戻り、二回目の荷物を積んで出発するのが、早くてAM4:00~遅くて4:30くらいなのだが、4:00ちょっと過ぎに着いても、4:10でも、4:20でも、Tさんもバイクを停め、営業所の中にいる。

 普通は、ドアを開けたまま、バイクに新聞を載せてすぐ出発するはずなのだが、ドアは閉まっている。私が到着すると、ドアが開く。そして、作業して、同時か、Tさんが一足早く出発する。こういうことが、ずっと続いた。 

 ものの3分くらい、一緒に作業する時間があったとしても、「お疲れさまです」くらいしか言葉は交わさない。

 急いでまた出発しなければならないし、言葉をかけるとしたら、社員さんがパートさんに「前半は大丈夫でしたか?」など確認するくらいだろう、と思う。しかし、新米社員のTさんは、まずそういうことは言わない。

 はっきり言って、じとーっとしたものを感じていた。

 朝のあいさつも、返さなかったり、ワンテンポ間をおいて返されたりする。ちょっとのことなのだが、普通にできないんかい、と小さくイラッとしたり。

 女性の配達員のミキちゃんは、Tさんが仕事の説明をするのに、新米なのに社員感満載で上から目線なので、腹が立つと言っていた。

 悪い人ではないのだが、作業していても、ゴミが出ると一緒に捨てろと言わんばかりにこっちにさっと押してよこすなど、そういう気になるところがたまにあった。

 最初は、社員になって慣れるまで大変だろうから、明るく話しかけたり、馴染めるように、一応気を使っていた。

 かたやTさんは、去年の年末に、私が行き違いから所長と険悪になった時、所長の話だけ聞いて、所長と事務員の女性とグルになって私を邪険に扱った人である。誤解が溶けたにせよ、所長にぴったりくっついて金魚のフンみたいにしていた根性が嫌いで、以来、仕事上の話と挨拶をするだけになっていた。

 

 ある日、Hさんというベテランの、まあまあ信頼できる社員さんが当番で残っていたので、考えて指し触りない聞き方で聞いてみた。

 「あのー、私の配達がちゃんと進んでいるか、心配されるのはわかりますが、4時台に社員さんで中間チェックとかすることになってます?」「カトウくんも同じ時間帯ですけど、カトウくんやミキちゃんが来なくても、Tさんて、私と一緒に出発するんですよ」

と相談すると、いや、そんな取り決めはない、と言う。

「チェックしていただいても構わないんですが、何だか、黙っているし、そういう感じでもなくて」と言うと、うーん、と首をかしげていた。

 

 その後、次の日から、すぐに分かるほど、Tさんは大人しくなり、挨拶もきちんとしてくれるようになった。そして、4時台に待っていることもなくなった。

 Hさんから、所長にも話が回ったことだろうが、私からは、Tさんが態度を改めたようなので、それきり何も聞いていない。こんな気持ちのよくない話は、蒸し返したくもない。

 あちらは軽い気持ちでも、不快に思う方は、毎日ストレスが溜まるものだ。次第に顔を見るだけで腹が立ってくる。Hさんに話して良かった。Hさんが、うまく話をまとめて注意喚起してくれたんだろう。デリカシーのある人でよかった。ほっとしている。

 少し前に、担当地区に変なオヤジが住んでいて、それも相談していたから、私のストレスを慮ってくれたのかもしれない。

 Hさんとは、1年以上ケンカしてあまり口をきいていなかったが、夏に腰を痛めた時も、だまってフォローしてくれた。何かあると見ていて守ってくれたは言いすぎかな。でも、少しずつ関係改善してもいいのかな、と思うこともある。

 私はケンカみたいになると、とにかくその人から離れて、口をきかなくなる。女性の方だと、陰ではクソミソに言っても、その人の前ではけっこううまく立ち振る舞う人も多いようだが、私は、この歳でもそんな器用なことは出来ない。

 初見舐められる事も多い。

 寛大になるのは難しいよ。(・_・;)