ご存知の通り、早朝は新聞のチラシ入れ、昼は給食・お弁当の配達員をしている。
今朝、新聞店の所長に呼ばれた。
「田中さん、田中さんは話好きだねー!」
は?!そんなことないけど!!そう見えるのか?
「キミみたいなムードメーカーがいると、とても職場の雰囲気がいいんだよ!」
えっ?うつの私がムードメーカー?ほんとかい?!
確かに、従業員の皆さん優しくて、話しやすい環境ではあるけど!!
「しっかりしてるし、昼間の仕事辞めて、うちの社員にならないか?!」
はっ?!
いやー、配達、集金、営業全部しなきゃならないんだから、無理でしょ!!
最近は、人手不足の傾向にあり、特に新聞店は常にチラシ入れや配達員を募集している。そんなこともあり、一人でも多くの人材を確保したいところなのだろう。
昼間の配達の時給より、多く出すから、と言われたが、どっこい、私は昼間の仕事が好きなのだ。企業さん回りも楽しいし、楽しい仲間もいる。楽ではないけど辞めたくない。
新聞店は、配達の時、お客様の顔が見えなくてつまらない。以前新聞配達もしたことがあるけれど、私自身、不配・誤配も多いから、あまり得意な仕事でもない。
だから、「所長、社員なんて無理ですー!」と断った。すると所長は、
「まぁ、すぐにとは言わないから、ゆっくり考えてみて」とおっしゃった。
しかし、うつで対人恐怖症だった私が、そんな風に見られていたとは、不思議なものだ。
逆に、人や、会話が苦手だから、話す内容を考えたり、どうしたら楽しい話ができるかを考えて人に接する努力をしていただけである。
それが「話好き」ととらえられていたとはね・・!人とはわからないものである。
でも、日々の小さい心がけや努力が、周りに通じていたような感じで、気は悪くない。
それから、先日友人に言われたことがある。
「田中さんがいなくなったら、寂しい」
「だから、車の運転とか気をつけて生活してね」
泣きそうに嬉しかった。
わけあって、ずっと人間関係を円滑にできなかった私は、いつか、親友を作りたいというのが、長年の目標であった。
気づいたら、いつの間にか友達以上の大切な仲になっていた。
人生は、だから投げ出さず、努力を続ける意味がある。
精神科の薬は、相変わらず続けて飲んでいる。
だから調子を保てているのかもしれないが、それにしても、ずいぶんうつ状態も改善したと思う。
環境にも、人にも恵まれ、大変満足している。
これってリア充と言っても過言ではないのだろうか?
これからも、いろいろなことがあるだろうけど、思いやりを、人を大切にして、一日一日を生活していきたいと思う。