コーヒーの香りが漂う部屋で。
今は新鮮に思えるかもしれないけど、これが僕の部屋の匂いとして定着してくれるなら嬉しい。
今日は暖かな日だった。
そして素敵な日だった。
誕生日であること以外、特に何かあったわけではない。
いつもと変わらず、独りだ。
近場には祝ってくれる友も親兄弟もいない。
でももう十分すぎるほど祝ってもらえた。
2時に起き、メールを送ったりしながら覗いた荷物。
昨日は気づかなかったけど、そこには手紙があった。
僕は僕を最低な人間だと思っていた。嫌っていた。
今、どうだろう。
今年はまだ終わらないけど、嫌いなら嫌いなりに、そのコンプレックスから抜け出せるように行動してみたつもりだ。
その結果、というわけではないだろうけど、今年はこうして祝ってくれる友達ができた。
信じられない出来事だ。
これまで友達と呼べる人がいないことも、コンプレックスだった。
いや逆かな。人に見向きもされない自分はきっと嫌われるべき存在なんだろうと思っていたのかもしれない。
でも、そうではなかったらしい。
手紙の一説の返事をしようと思う。
あなたのおかげで、僕は僕を少しだけ、自慢できるようになった。
僕にはこんなにも素敵な友達がいるって、自信を持って言える。
ちょっとだけ、そんな自分が好きかもしれない。
これじゃ答えにならないかな?
明日は休刊日のため、久しぶりの休み。
やることはまだまだあるけれど、少しだけ息抜きしようと、はてなを覗く。
今週のお題「下書き放出」
なんとはなしに、下書きに何かあったっけ?クリックしてみる。
使えそうなものはなかったが、ブログ上で知り合ったKさんという男性の文章で、当時感動したものを写しておいて、いつでも読めるようにしていたものがあった。
もう時効だと思うし、Kさんがこのブログを読むこともないだろうし、もうKさんと関わりもないと思うので、ここに載せてもいいかなと思います。許して下さいね。
Kさんも私も、知り合った当時はそれぞれ、とても悩みが深かった。
悩みながらも、Kさんを苦しみから救いたい、私なんかより、ずっと良い人だから何とかなるだろう、良くなって、いい人生を生きられるだろうと思った。
実際は、彼のブログを読んだり、メールのやりとりをして話を聞き、気づいたことを少し返信するくらいで、私の方がアドバイスを貰ったり、元気づけられることが多かった気がする。
Kさんとは何年かやりとりがあり、一度北海道から会いに来てくれたこともあった。
しかし去年あたりだったか、SNS上で好きな女性ができたような感じがあり、何となく連絡を私からもしなくなった。
好きな人ができたならそれはそれで、打ち明けてくれるかな、と思っていたが、そういうことはなく、彼のブログも公開しなくなり、見れなくなった。
ちょうどコロナの流行りはじめで、北海道で感染者が多く出ていたので、「大丈夫?」とメールしたところ、
「大丈夫だけど、精神的に参っている」(彼は普段から精神的に下降することがあり、大変そうだった)
「大丈夫になったら、また連絡するよ」
と返ってきた。
そしてそれきり、予感通り、連絡が来ることはなかった。
こんな私でも、ある程度Kさんと信頼関係を築けていたのかなと思っていたので、一方的にブログ公開を閉鎖されたことや、気持ちの変化を本人から聞けなかったことは正直ショックだった。ショックながらも、それを引きずることは、時間の無駄だし、そんなことをするなんて、そんな人はこちらこそ願い下げだと思うことにして、深く考えないようにした。そして忙しく、時は流れ、今に至るという訳である。
もっともっと、Kさんに、文句なり言いたいことはあると思っていた。
でも、当時の彼の文章を読んでいたら、ただ涙がでてくるだけだった。
当時は、悩みのために身動きもうまくとれないでいたのに、最近では、必死で生活を回しており、それだけでも良しと思える、涙とは無縁の生活が続いていた。
KさんはKさんで、いつの間にか、良い状態になってきていたのか、人間関係を広げて、友達や恋人を見つけるに至ったのだと想像する。
私にとっては、自分の暗黒時代に、Kさんがそばにいてくれて、そして今がある。
たくさん電話もしたね。今じゃ信じられないほど。
Kさんのいない生活は考えられないと思っていたけど、電話もしなくなってから、もう結構月日がたち、案外、忙しくしているうちに慣れるものなのかな、
仕事を始めて怖くてしょうがなかった時、電話をつないでいてくれてありがとう。
毎日優しい言葉を、アドバイスを、何度もありがとう。
あながち女性として見てくれたので、いざ理想の人に出会えたら、きっと私みたいな存在は邪魔になってしまったのかもしれませんね。
すっぱりいなくなってくれて、私も腹が立って、もうこんな人いいや、大嫌いやと離れられたのかもね。
あんなに弱かった私ですが、この春、子供一人をなんとか、世に送り出しました。
あなたにもよく相談にのっていただいた、長男です。
ありがとう。
あなたの存在なしには、あの孤独な時間を、一人でとても乗り越えられませんでした。
あなたも、こうして私の前にいないということが、日常生活が順調であること、支えてくれる人がいることだと、喜ばしく思うことにします。
お互い長く苦しんだので、前に向かって、余計なことをしてる暇はありませんね。
私も、振り返る暇があったら、これからは 人のためになるよう何かしていきたいと思っています。だから、たぶん、もう思い返すことはありません。
今だけちょっとだけ思い出させて下さいね。
そばにいてくれた、あなたの存在と優しさを。
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Kさんの元ブログより
今週のお題 「私の癒し」
はてなブログで知り合った、大切な友達がいる。
口を閉ざし言いたいことも言えない現実だけど、ここ最近の中では一番いろんなことを話している。
まだまだ浅い話ばかりかもしれない。 まだまだどうでもいい話ばかりかもしれない。
でも、それでも聞いてくれる。 返事を書いてくれ、励ましてくれる。
それだけで、僕は何度もなんども救われている。
それだけで、僕は「独りじゃない」と言える。
いつか本当の話をしたい。 深刻な話でなく、幸せに近づく相談を。
いつか本当の声を聞きたい。 そして本当の声を聞かせたい。
こんな話をしたらなんて思うだろう? それで終わりになったらどうする? こう言えば寂しい限りだけど何故だろう? そうならないと確信のようなものが芽生えつつある。
ただ、今確実に言えるのは。 彼女に感謝しているということ。
今の僕にとって一番の癒しであるということ。
それは間違いないと強く言える。 ありがとう。
君がくれる「また明日」に応えよう。
より良い明日になるよう頑張り続けるよ。
君にも良い「また明日」が来ますように。
❄❄❄
大丈夫?と聞くと、多分君は大丈夫と答える。
頑張っている君を知りながら、頑張れと励ます。
優しさも下心も、言葉にはできない。
君を知りたくて近づきたくても言葉にはその力はない。
だけどこれしか知らないんだ。
大丈夫?
無茶してない?
力になれることはない?
君が元気でいることが、僕の励み。
表現が下手な僕だから、鬱陶しく思っているかもしれないね。
君の心を慮るような言葉は紡げない。
それでも僕は何度でも何度でも同じ間違いを犯すのでしょう。
だけどそうするしかないんだ。
元気出して。
なるようになるさ。
明日はきっといい日だよ。
今週のお題「下書き供養」