いくつかこの映画の感想、レビューを読んで、興味を持ち、映画館から足が遠のいていたコロナ禍も次のステージへ。何年かぶりに見に行こうと思いました。
宮崎駿監督のナウシカ、ラピュタのヒロインの描き方が、自分は好きではなかったので(しぐさや動作など魅力的に描きすぎに見えて、少女をウエットな目で見ている気がして、当時思春期だった私は嫌悪感を感じた)、何となく好きな監督の部類ではありませんでした。
だからといって、友達がいいという感想を言っても、ふーん、そうなのかと話を聞いていたし、良い作品はあるし、自分の子供にも、普通に見せていたと思います。
今回の作品は、率直に良かった、感動しました。
冒頭の設定など、ベタなイラつきを覚えましたが、それもラストの感動を倍増させる要素になっていたのではと思います。
塔の中での凄まじい出来事を経て、元の世界に戻った時(元の世界も凄まじいけれど)、主人公は前向きになっている。
塔の中で、青サギとの関係性が変わり、「学校に行く。友達を作る」と言った時点で主人公のこれからは変わるだろうと予感しました。
また時空を超えたキリコさんやヒミの言葉や存在なくしてこの物語は成就しなかったでしょう。
生きていると、それぞれに事情や歴史があり、いろんなことが起こりますが、だから、切り捨てればいいわけでもない。違いやままならないことを受け入れることは、自分を受け入れることでもあります。理解出来なくとも、しばらくそっとしまっておけばいい。
いつか自分に土壌が出来て腑に落ちる時が来るかもしれません。
友人の方が「この映画のテーマは縁や因果ですね」とおっしゃってました。今、自分の周りにいる人や、影響を与えた人は、前世や来世でも必ず関わりや、縁がありますよ、ということではないかと。
なるほど、壮大なそれ(私にはファンタジーやロマンに見える)が軸になり、描く現実世界に重みを持たせていると思いました。
end
あと半年ほどで、次男も家を出る予定です。
何するわけでもなく、すれ違いが多いですが、充分に休息を取り、私のコンディション良くして元気に過ごしたいと思います。
そのうち長男が帰ってくる可能性もありますが。それはそれでまた。
ご健康を心よりお祈りします。