部活動というと、、学生時代はアルバイトに明け暮れ、高校時代は受験勉強とピアノを習っていたくらいで、特に何もやっていない。学生時代、授業でやったテニスとソフトボールに魅せられたが、時間とお金がなく、趣味で少しやった程度で、部活としてはやらずじまいに終わった。
なので、中学時代の話。
中学時代は、最初バスケ部に入ったが、体が弱かったので、その激しい練習で朝、全く起きられなくなった。授業中も居眠りして怒られる。朝起きられず、疲れて学校に行けないなんて、教師の娘は口が裂けても親に言えない。成績が下がることも許されない。
そこで、姉が入っていた卓球部が練習が楽だったと聞き、やむなく2年の時に転部することにした。
さらば、愛しくも重かったバスケットのボール。バッシュー。さらば、大好きだったドリブルシュート。3ポイントシュート。きつかったけど大好きだった、カッコイイ練習の数々。
あまり気のりせずの、途中入部だった。
しかし、やってみるとなかなか卓球も面白く、休日返上で誰よりも練習した、と思う。バスケより、長い時間練習してもなぜか疲れなかった。体に合っていたのかもしれない。
いつのまにかレギュラーになったので、なれなかったはえぬきの人からは、やっかみの目で見られることもあった。
しかし、うちの女子卓球部は、すこぶる弱かった。顧問の先生も未経験者で、あまり練習に力を入れていなかった。私がすぐにレギュラーになれたのは、そのせいもある。
あまりに弱くて、公式戦でうちの部が勝った記憶がない。結構勝てなくても、皆のほほんとしていたように思う。そんな部だった。
顧問の先生も、1度くらい、勝たせてやる気を出させたいと思ったのだろう。ある日、うちの中学と同じくらいのレベルの、N中学を練習試合に招待した。
さて団体戦。1戦目、2戦目を落とした。3戦目のダブルスは辛うじて勝った。4戦目は私だった。負ければそこで敗戦である。どうにか勝ってキャプテンまで回さないといけない。
相手はそんなに強くなかったが、なぜかポイントがとれない。ちょっと緊張していたせいもあり、たちまち2ゲームとられてしまった。次のゲームを落とせば終わりである。ちょっと考えて、立ち位置を思い切って後ろに下げた。一か八か、拾いまくってみよう。
タイミングが合い始め、3ゲーム目、4ゲーム目を取った。しかし5ゲーム目は相手にリードを許し、負けそうになった。
たが、もう一度立ち位置を変え、拾うことに徹した。すると相手のミスが私のそれを上回り、攻撃にも弾みがつき、1点ずつ追いつき、ついに逆転して勝った。
みんな大喜び。友達が、後輩が、先生が声を掛けてくれる。ほっとした。
5戦目のキャプテンも勝ち、私たちは初勝利というものを味わった。みんなで感激してハグし合った。たかが練習試合なのに。かわいいもんだと思った。笑
試合終了後、男子卓球部の部長に呼び止められた。
「見てたよ。俺めったに褒めないんだけど、感動した」
男子は結構強かったので、その部長(頭もいい!)にほめられて、嬉しかった。
先輩も後輩もいい意味で仲が良くて、きゃぴきゃぴの卓球部を、最初は
「お嬢さんたち、だらけとるな~」
と思ったが、それもまたいいもんだ、といつのまにか思っていた。学校の外をゆるーくランニングしながら、みんなで恋バナに花を咲かせたこともあった。
今思えば、それもまたいい思い出である。
計らずしも、私の子供も2人、いろんなスポーツをやってきたが、中学校では卓球部に入った。卓球はケガも少なく、生涯できるスポーツの1つだと思う。悪くないですよ。
今週のお題「部活動」