長男(中3)は軽度アスペルガー症候群である。幸い、3~12才までの間、良い療育を受け、限りなく普通に近づいた・・かはわからないが、現在も元気に普通学級に通っている。
・・このくだりも、久しぶりである。誤解を恐れずに書いたこのくだりは、ある意味つっこみどころ満載なのであるが、つっこんでいる暇があったら、子供にしてやれることは山ほどある。
専門書を読むのは、ちょっとでいい。定型の子と、ちょっとだけ子育てのコツが違うだけだ。強調して教えることが、少し違うだけ。ポイントを押さえたら、それを、何カ月も、何年もかけて(かかって)習得するまで繰り返し、繰り返し教えるのだ。
それをするだけで、その子の人生が大きく分かれて行くような気がする。
あとは、普通の子と同じように、早寝早起きを目指し(睡眠障害の子もいる)、好き嫌いをなるべく無くし(偏食が多い)、よい遊びをする(脳や体の発達のため)ことになるべく力を注ぐ。
頑張りたくない親は、それでもいい。公の支援を受けていればよいと思う。なるようになる、そう言うしかない。
もし、知っているのと、知らないのとで大きな差が出来るのであれば、知っていた方が良い。お子さんが発達障害の方で、教えるべきことを知りたい方は、このブログの『療育』のカテゴリーを読んで下さい。
そんなこんなで、長男、現在受験生。最後の部活動も頑張っている。
人にちょっかいもかけなくなってきた。逆に、ちょっかいをかけられても、挑発に乗らないよう、我慢できるようになったそうだ。
大いにほめてやった。
怖いことだらけだったのが、人を信じられるようになり、「怖い」といえるようになり、人に助けてもらえることを知り、明るく、優しい子になった。
一言で言ってしまえばそれまでだが、思い返すとやはり涙がにじむ。
今は家庭で、一番明るく元気で、声も大きく、テレビを見ては大声で笑い、毎日のように英文の読みを声高らかに練習している。
私が怒っていると、
「母ちゃーん、大丈夫?ストレスで死なないでね!」と心配してくれる。学校の教材や、部活動の道具を買って、お金がかかる時も、
「ごめんねー!絶対親孝行して返すからね!」と言ってくれる。そうならなかったとしても、気持ちがうれしい。
そして二男。反抗期は、過ぎれば短かった。
昨夜、寝る前に、私の部屋に来て、「おやすみなさい。今日もありがとうね。」と言って去って行った。なかなか普段、親に言えないようなことを、この子は言うなー!と思った。
しかしなぜ、短い反抗期を終えたのか?思い切って本人に聞いてみた。すると、「お母さんが傷ついて可哀想だから・・」と言った。だからやめたのだと。私はそんなに傷ついていなかったと思っていたし、気にしないでいたつもりだったので、すごく意外に思い、でもその気遣いがうれしかった。私が思う以上に、私のことを考えていてくれたのだ。ありがたいと思う。
昨日も記事に書いたけれど、今、二男は腰と脚を痛めている。どうも生まれつき筋肉や脚腰が弱いようだ。反抗期がもう少し続いてもいいから、神様、腰が治りますように・・とつい願ってしまう。
あまり良い子だと、天使が早く迎えにくるような気がする・・。なーんて。本当に親バカの極みだ。ははは・・
私自身は、子供の時分、あまり親にほめられたことがない。ほめるところがなかったのかもしれないが、少なくとも、成績が良くても、運動会で活躍しても、ほめられたことがなかった。そして、体が成長してくると、なぜだかすごくからかわれた。嫌だった。恥ずかしがり屋で、性格が卑屈になったのは、そのせいもあるかもしれない。
だから、自分で最初から子供に「からかうことは絶対にしない」とこころに決めていた。それから、小さいことでもほめて育てたと思う。でも、もともと子供には、ほめるべきところが山ほどあった。
子供が何歳くらいまでかわいいか? いろいろ意見はあるだろうが、家はまだまだかわいい。(姪っ子は18才だが、やはりまだまだかわいい)20代なんて、まだかわいい時期に入るんじゃないだろうか?それとも性格の問題かな。
早くに自立して、親離れするのもいいだろう。それも愛しい。
子供なんて、永遠にかわいいものかもしれない。