昨日は、長男(中2)の授業参観だった。
初めて読む人のために言うが、長男は軽度のアスペルガー症候群である。幸い、よい療育を受け、限りなく普通に近づいた・・かは、わからないが、元気に普通学級に通っている。
・・と思っていた。いや、元気には通っているのであるが・・
4月にクラス替えをしてからというもの、クラスに友達がいないらしい。
部活の友達はいるものの、クラスに同じ卓球部の友達はいない。
なので、休み時間は、ひたすら宿題をしているか、違うクラスの卓球部の友達のところまで行って、話をしたり、遊んでくるらしい。
それを、昨日の夜、長男から聞いて、ちょっとショックを受けていた。
それを知るきっかけは、昨日の授業参観を見に行って、少し時間が早かったので、まだ休み時間だったが、長男はどうしているだろうと教室をのぞいたら、一人ぽつんと机で勉強をしていたのを見たからであった。
勉強をしているのは結構なことであるが、本当にぽつんと一人のような感じだったので、帰ってきてから本人に聞いてみたところ、「あ、俺、クラスに友達いないから。」
とさらっと言ったのであった。ふーん、卓球部の友達がクラスにいないのは知っていたけど、他に新しい友達はできなかったのか・・じゃあ来年もクラス替えないから、学校に行くのつまらないんじゃないのかなぁ・・。
言葉に詰まってしまったが、長男はそれきりゲームに手を伸ばし、落ち込んでるふうもない様子。もしかして、私だけが心配してるのだろうか?
学校に行きたくないと言ったこともないし、部活の仲間がいるから平気なんだろうか?
それとも、学校に行かない、という選択肢が彼の中にないだけなのだろうか?
思えば、1年生の時は、クラスに友達が何人かいて、どちらかというと、ちょっかいをかけあったり、ふざけたりのかかわりが多すぎたのらしい。ちょっと三者面談の時に先生にそう言われた記憶がある。部活の友達にも、ちょっかいをかけ、顧問の先生に怒られ、部活に来るなと言われて、何日間か休む羽目になったこともあった。家でも、弟にいつもちょっかいをかけているから、私も困っていたので、学校でそういうことがあっても不思議はないと思った。
それから、毎日人にちょっかいを出さないように、長男には言い聞かせてきたのであるが・・。
学校の先生は、長男から友達を離す、という強硬手段?を2年次のクラス替えの時にとったらしい。
そして長男のクラスは、男子がほとんどサッカー部の、イケイケのノリの子が多く、長男はそのノリについていけなかったのである。結果長男はクラスではおとなしくなった。
そして、担任の先生は新しく来た、厳しい男性教師。隣のクラスの担任の先生は、1年の時の担任の先生と、卓球部の顧問の先生で固められた。
学校に長男のことは、もちろん入学時に相談済みなので、よくぞここまで、力を入れてみて下さると、感謝しなければならないのであるが・・。
一人くらい仲のいい友達を一緒にしてくれても良かったような・・。
でも、これで結果良かったのかなぁ・・。本人も、今のところ不登校になっているわけでもないし。。
いろいろと考えてしまった。
話がそれてしまったが、授業参観の話。
中学2年生ともなると、見に来る親はぐっと少なくなる。長男のクラスで見に来た親は、私一人であった。
授業は「総合」で、内容は、来年の修学旅行のコース決めの話し合い、であった。
これもまさに、話し合いの苦手な、長男のためのような授業。
班ごとに分かれ、長男はやっぱりなかなか話し合いに混ざれず、端っこの席に座って黙っている様子だった。みんなの話も、聞いているんだか、いないんだか、わからない。
そこに、担任の先生が来て、長男のところに一冊、旅のガイドブックを置いて行った。各班一冊ずつのようだった。すると、長男の所に、班のみんなが集まり、一緒にガイドブックを見始めた。そこから、少し、みんなと混ざって話ができたような恰好になった。先生のナイスフォロー、ナイス支援であったと思う。また、長男のところに集まってくれたクラスメイトにも感謝。ありがたかった。
思えば、1年生の授業参観でも、「総合」をやったことがあったっけ。
去年はもっとひどかった。クラスの目標、スローガンを決める話し合いで、やはり長男は話に混ざれず、しかもそっぽを向いていた。
長男は、左耳が難聴である。右端の席に座っていたので、皆の声が聞こえないのかな?と思ったが、ちゃんと補聴器も持たせているので、それは言い訳にはならないと思った。(もしかして補聴器が恥ずかしかったのかもしれないが。。)
学校から帰ってきてから、
「どうして班のみんなと話し合わないの?」と聞くと
「ごめん、気をつけるから」としか言わない。仕方ないので、話し合いの時は
①みんなの方に顔をむけること
②相槌をうつこと
③聞こえない時は、もう一度聞くこと
これを、がんばろう、と話した。
本人もわかった、わかった、と言っていたが、果たしてどのくらい心に残ったのだろう、と思っていた。
やはり、複数の人と話し合いをする、ということは、長男にとっては神経を使い、大変な技術がいることのような気がする。
今回は先生の助けもあって、少し話し合いに参加できたのだから、前進したと思う。苦手なことは、もう少しゆっくり成長を見守りたい。
思えば、友達がいないながらも、長男をからかったり、つっこむような感じのクラスメイトは全然見受けられなかった。そんな雰囲気は微塵もなかった。それこそが思いやりなのではないか、と思った。いいクラスメイトじゃないか?もしかして。
だから、長男が学校に行きたくないとは言わないのかもしれない。
いろいろ心配すればきりがないけれど、いいクラスメイトに恵まれ、いい教育をいけている、と信じようと思う。なぜなら長男は、とてもいい子に育っていると思うから。。。
昨日の時点では、気がめいっていたが、ブログを書いているうち、そう思えてきて、気が楽になった母であった。 泣笑
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